戸建てで洗濯物を干す場所はどこがいい?
戸建て物件の場合2階建て以上の住宅が多く、洗濯物は2階のベランダに干すパターンが一般的でしょう。 しかし、もし洗濯機を置くスペースが1階にあるとしたら、毎日重い洗濯物を持って2階に上がるのは結構な重労働です。
これから戸建て住宅の間取りをお考えの方は、この洗濯物を干す場所について改めて考えてみませんか
今回は、戸建て住宅で洗濯物を干す場所に求められる条件や、工夫できるポイントについてご紹介します。
戸建て住宅で洗濯物を干す場所の「条件」とは?
洗濯物を干すのにおすすめなのは、主に以下の条件を満たす場所です。
●洗濯機設置場所と近い
●干しやすく、取り込みやすい
●乾きやすい
●ジャマにならない
●雨除けがある
洗濯は毎日のことです。 生活動線と家事をする人の負担を考えると、洗濯物を干す第一条件として「洗濯機設置場所の近く」は外せません。 最近では、1階ではなく2階のベランダ近くに洗濯機置き場を設けたり、室内に洗濯物を干す部屋を設けたりするケースもあります。 位置的に日当たりが悪いという場合も出てくるかもしれませんが、その際は空気の流れを意識するのがポイント。 風が流れるように窓を2か所設置し、給気口と換気口を設けるのです。 もしくは、大型の扇風機やサーキュレーターを活用するという方法も良いでしょう。 「ジャマにならない」という点については、リビングから見えない位置に洗濯物を干すスペースを確保することをおすすめします。 雪が多く振る寒冷地では、ベランダの一角をサンルームにしてあったり、軒を長くして干す場所を覆うようにしていたり等の対策がとられています。
室内物干しスペースとしてよく活用される【5つの場所】
①ランドリールーム
室内干し派の人たちの憧れ「ランドリールーム」。その名の通り、洗濯に関わる家事をするための専用の部屋です。洗濯物を「洗う」「干す」「たたむ」「アイロンがけ」などが1つの場所で完結するので、家事の効率がぐんとアップします。一般的に4人家族の場合で2〜3畳ほどのスペースがあると、使い勝手がよいとされています。 【メリット】 ●洗濯に関わる家事が1か所でできて、時間短縮・効率アップ。 ●専用スペースのため、生活空間に洗濯物があふれたり、移動のじゃまになったりすることがない。 【デメリット】 ●ランドリールームを作る分、LDKなど他のスペースを削る必要がある。
②洗面・脱衣所
独立したランドリールームを作るのが難しい場合は、「洗面・脱衣所」に物干しスペースを設けるケースも多いです。乾燥後のタオル類や下着、パジャマの収納スペースをあわせて作れば、家事効率だけでなく、入浴準備もスムーズに。特に小さなお子さんがいるご家庭では、夕方以降のバタバタ時間にあっちに行ったり、こっちに行ったりしなくてすむのはうれしいですね。 【メリット】 ●ランドリールームと比べると、省スペースでOK。 ●タオル類や下着、パジャマなどの収納場所を作れば、入浴準備もラクになる。 【デメリット】 ●洗面や着替えのときに、干してある洗濯物がじゃまになることも。物干しは、人の移動の妨げにならない場所に設置したい。
③浴室乾燥機
浴室の中に洗濯物を干して、乾燥させる「浴室乾燥機」。室内干しの際には、部屋の換気や除湿が必須ですが、浴室乾燥機ならそれらの心配がいりません。ただし、すべての洗濯物を干すのには、広さが足りない場合も多いです。洗面・脱衣所の物干しスペースと併用するなど、浴室に干しきれなかった分をどうするか?についても考えておくのがおすすめです。 【メリット】 ●部屋の換気・除湿を気にせずに干すことができる。 ●浴室暖房・冷房の機能も一緒についていることが多いので、特に寒い季節の入浴が快適になる。 【デメリット】 ●スペースが足りず、すべての洗濯物を干すことができないことも多い。 ●誰かが入浴しているときには干せない。
④リビング・寝室・和室など
天井や壁に専用の器具を取り付けて、部屋の一部を物干しスペースとして活用することもできます。使わないときには収納しておけるタイプもあるので、「外に干すことがほとんどで、室内干しは雨の日くらい」という家庭でよく採用されています。その場合、エアコンの除湿や暖房機能を利用して乾燥させることが多いので、エアコンの風が効率的に当たる場所に設置するのがおすすめです。 【メリット】 ●部屋の一部を活用できるので、室内物干しのために他のスペースを削らなくてもOK。 ●後付けができるタイプも多い。 【デメリット】 ●雨が続くと、生活空間にいつも洗濯物が干してある状態になる。 ●生活スタイルの変化で、室内に干すことが多くなったときに困る。
⑤廊下・2階ホール
廊下や2階ホールなど、生活空間としてはあまり使わないスペースを活用する方法もあります。特に換気や空調の性能が高い全館空調の住宅では、このようなスペースでも洗濯物が乾きやすいです。それでもサーキュレーターや除湿機を併用することが多いので、物干しスペースのそばにコンセントを設置しておくこともお忘れなく。 【メリット】 ●普段あまり使わないスペースを活用できる。 ●バルコニーの出入り口近くに設置すれば、外から取り込んだ洗濯物の一時置き場や、急に雨が降ったときの避難場所にもなる。 【デメリット】 ●干した洗濯物が、人の移動のじゃまにならないように注意が必要。
まとめ
洗濯は毎日のこと!「わが家にぴったりの室内物干しスペースってどんなだろ?」「広さはどれくらい必要?」。洗濯物の量はお子さんの成長によって大きく変化していきますので、そちらも踏まえながら想像してみてください。
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