マンションの購入を考えているけれど、1階でも大丈夫でしょうか?と悩まれている人もいる思います。
採光や眺望を期待できないといった点を重視する人が多いからですが、実のところ1階には高層階には見られない多くのメリットがあります。
そこで、今回はあえて1階を選ぶメリットについて検証してみましょう。
マンション1階を購入するメリット
Ⅰ.戸建て感覚で暮らせる
1階の場合、専用庭がついている住戸が多くなります。ガーデニングを楽しんだり、家庭用プールを出して子供と遊んだり、ペットを自由に走り回らせたりと、プライベートな空間を持つことが出来ます。マンションのような利便性の高い立地で、戸建て感覚の生活が満喫できるのは、大きな特権出ないでしょうか?
Ⅱ.下の階に気を遣わなくていい
小さな子供がいる家庭では、どうしても足音が気になってしまいます。ですが、1階であれば、下の階に配慮をする必要がないので、余計なストレスない環境で、のびのびと生活できます。
Ⅲ朝の時間が短縮できる
高層階に住むデメリットといえば、朝のエレベーターです。タワーマンションの上階に住んでいる場合など、エレベーターのまち時間は深刻な問題といえるでしょう。ほかの住人とどうして出勤時間が重なってしまうため、なかなかエレベーターが来てくれば、毎朝冷や冷やものという話を聞くことも少なくありません。
ですが、1階であれば、エレベーターを使う必要もうないので、朝の忙しい時間に余裕が生まれます。忘れ物を取りに帰ったり、ささっとごみを捨てに行けるのは、1階ならではのメリットです。
Ⅳ.低予算で住める
マンションは上階に行くほどに、高価格に設定されています。まったく同じ間取でも、下の階方が上階よりも安く購入できるメリットがあります。
特に1階と2階で価格差が大きくあくことが多いので、先入観だけで1階を避けていた人には、検討の余地が十分にあります。
Ⅴ.地震の際に安心
万が一の地震の際にも1階は揺れ幅が少なく被害が少なくて済むでしょう。
またエレベーターが止まる恐れのある高層階に比べ、1階はいざという時にすぐに外避難できる点が安心です。
マンション1階のデメリット
Ⅰ.日当たりと眺望
マンションの周辺に、植栽や高い建物がある場合には、下層階は日陰になってしまいます。採光面となる方角に、影を作るものはないかなど、内覧に行った際に、しっかりと確認しましょう。また、高台などの特殊な立地のマンションでない限り、1階で周囲を見渡せる眺望は期待できません。
Ⅱ騒音問題
車の通りが多い道路や、線路近くの物件であれば、窓の外から聞こえる音が気になってしまいます。上階の住民の足音といった生活音もつきまとうため、静かな空間を好まれる方は、少し難しいかもしれません。また、交通量の多い道路の場合、排気ガスが気になる場合もあるので、注意が必要です。
Ⅲ.プライバシー問題
どうしても外を歩く人の目が気になってしまうのが1階の住戸です。道路より建物が高くなっていたり、窓が死角になるような構造になっていたりすればいいものの、同じ高さに作られていると、昼間でもカーテンを閉めっぱなしにせざるを得ないことも。
Ⅳ.防犯面に不安が残る
最上階だから泥棒には入られないとは言い切れませんが、やはり侵入のしやすさでは、1階が断トツです、ただし1階だけではなく、足掛かりになりそうな植物などがあれば、2・3回も同様に、防犯面には不安要素が出てきます。
Ⅴ.落下物が避けられない
最下階のテラスや専用庭のお悩みの一つは、上階からの落下物です。洗濯物ならまだしも、布団を干した時のほこりなど、ゴミや汚れ物が落ちてくることもあります。
Ⅵ.暖房効率が悪い
1階の場合、下に住戸ない分、夏は涼しい半面、冬は床下からの冷気が入り込むため、暖房効率が悪くなります。床下に断熱材を敷き込むなどの対策が施されているかがポイントになってきます。
Ⅶ.湿気が多くカビになりやすい
一戸建てに比べ、マンションは気密性が高いことから、こまめな湿気対策が必要になります。特に1階は地面に近いため、梅雨の時期などは要注意です
Ⅷ.虫が侵入しやすい
やはり低層階のお部屋は、高層階と比較をすると、外からの虫の侵入が多いと言えます。市販の防虫剤などで対策をしたり、こまめに掃除したりするほど、虫対策は必須になります。